☆☆☆☆☆ 8月第2週 ☆☆☆☆☆
《突然お隣さんの奥様から、不思議で怪しげなお花を頂いた。》
畑の手入れ中に突然お隣さんから、お花を貰っていただけないかと
尋ねられ、お隣の素敵なお庭に行くと、なにやら怪しげな鉢植えの
お花を頂いた。
背丈は80センチぐらいで、奇妙な白い瓜みたいな花を付けた
鉢植えで、今晩中に素敵な花が開花するので、見逃さないようにして
下さいと告げられた。
その花は月下美人と言うらしく、美人の名に弱い俺らは
詳しく育て方とか、手入れ方法を聞き
有り難く頂いた。
【夜七時頃に少し膨らみかけてきた月下美人】
その日の夕方になると少し蕾が大きくなって、夜八時過ぎから
徐々に開花が始まり、三十分おきに少しづづ変化する
姿を観察、十一時頃には満開になり、暗い空間に
怪しい色香をだだ酔わせ、月下美人の名に
ふさわしい形になっていた。
【午後八時頃の月下美人】
【午後十一時頃には満開状態になった】
次の朝の姿はみすぼらしいの一言で、ぐにゃりと花を下に垂らし
花は萎んで色もくすみ、歳を取ったお婆さんの如くの
醜い姿となっていた。
【翌朝は花自体がぐんにゃり垂れ下がっていた】
何とも不思議な花で、一年の中で真夏の暑い夜の
一晩しか花の咲かない、せつなく太く短い生涯を
終わってしまう、不思議な花で有ったのだが、女性に
たとえるなら、世の中のすべての男性から
憧れる事と思われた。
今週の一言 美人と言う名に弱いのは、すべての男性の弱さである。 47点