6月第3週

(1)宝石と聞いただけで、身も心も躍る。
仕事で同じバツイチ店舗【倒産等で二回目の営業する店】が
北陸地区にてオープンし、どの当たりまで
リニュアールするか、不明な所が多く、実際の
店舗にて検証する事で北陸に出張になった。
場所が新潟県堺に近く、出かける前に地図で
調べてみると、10キロ先に「ヒスイ海岸」
と言う名の海岸が眼に入った。
インターネットで調べてると、少し前に流行った
テレビ番組の「何でも鑑定団」に、女の子が旅行に
来ていて、このヒスイ海岸で拾った小石を
見せた所、何百万円もの値段がついたとあった。
当日朝余分な空いた時間を作ろうと、朝五時半に
起きてひたすら、北陸地区の富山県を目指す。

【この小粒な小石の中には、ヒスイがあるかも】


到着するとヒスイ海岸に、ようこそとの
看板が出迎えてくれ、ヒスイの見つけ方とか
選び方など丁寧に書かれ、一通り読んで
すぐさま海岸に出る。
三十人ぐらいが、黙々と海岸の小石を見つめ
宝探しそのものの様相をしており、負けじと
俺らも探すが、どれもこれもただの石ころで
ヒスイのヒの字も見つからない。

【向こうに見える小山は親不知で、新潟県境だ】


そこでやや大きめで、案内看板にあったような
白い石でやや透明感の有る石を割れば、中から
眩いばかりのヒスイが現れると思い、割ろうと
試みるが、どんなにしても割れなかった。
そういえば、原石は非常に硬く割ることが
出来ないと、案内看板に書かれていた事を思い出す。
そこで、夢は遅くまであったほうが良いと
思い、それらしい石を数個持ち帰ることとし
家に帰ってから割る楽しみをもち帰った。

【夢のみの小石と知りつつ、持ち帰った物】


今週の一言   「 中年よ、小志をいだけ 」 74点
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